野鳥
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5年ほど前、大阪に単身赴任していたとき豊中市の服部緑地の直ぐそばに住ん
でいた。毎朝、この広大な公園を約40分散歩していたが、ロールパンを2つ、
ポケットに忍ばせてスズメと鳩に餌ずけをした。
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あるとき、ヒヨドリが紛れ込んできてスズメの食い分を横取りした。そこで空
中に餌を放り投げた。スズメとヒヨドリを分離する作戦である。ヒヨドリは餌
を追って飛翔し、みごとに地上寸前でキャッチした。 ◆ メジロが来るのは寒くなってからだ。この冬は早くも11月半ばに姿を現わし た。リンゴやミカンを鋭いくちばしでついばんでいる。垣根に植えた寒椿の花 のみつを吸いに現れたのが始まりで、最近は餌台に直行する。ときどき水浴び をしている。同じ餌はヒヨドリの好物でもあるから始末がわるい。ヒヨドリに 追われると、メジロはきんもくせいなどの茂みの中にさっと身を隠す。
冬の異変、シジュウカラ◆ この冬の異変はやたらとシジュウカラが姿をみせることだ。こんなにしょっち ゅう庭にやって来たのは、ここに居を構えてから初めてである。ブドウ棚に止 まって、どこからか虫を捕まえてきて食べている。黒と白のコントラストが鮮 やかで、鳴き声もさえずりも美しい。 ◆ シジュウカラもメジロもひとときもじっとしていない。せわしなく尾、首を動 かし幹の下から上へ、枝から枝へ。人に慣れてしまったスズメとはなにしろ動 きが違う。そのすばやい動作を見ているだけで退屈しない。 ◆ わが庭の「訪問客」で1番大物の風格があるのはツグミである。この鳥もミカ ン、リンゴやナシが大好物である。ツグミは餌台に陣取って何か考え事でもし ているようにじっと中空を見上げ、それからおもむろにくちばしを伸ばす。張 った大ぶりな胸の黒い斑点が美しく、つい「うまそうだな」と思ってしまう。 ちょっと不謹慎だけれど。ツグミが来るとさすがのヒヨドリも遠くから眺めて いるだけだ。 ◆ たまにしか来ないのがウグイスとジョウビタキである。ウグイスは椿のみつを 吸ってさっと通り過ぎていく。餌台には見向きもしない。かわいらしいのはジ ョウビタキの雌である。めったに顔を見せないが、来始めると何日もやって来 る。明るい茶っぽい体毛、ぷっくりふくらんだおしり。ぴょんぴょん地面を小 さく飛びながら餌を漁っていく。そのしぐさが愛らしい。 ◆ 住宅地周辺ではほかにもセグロセキレイ、カワラヒワ、ムクドリ、アオジなど を見かける。ムクドリは集団で電線に止まってかしましい。服部緑地でよく見 た飛ぶ姿の美しいイカルが見られないのが残念だ。
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鳥たちの姿を追ってガラス戸越しに眺めていると、あっというまに冬の日は落
ちる。8_ビデオでときどき撮影をする。そのテープを見るのも新しい発見が
あって楽しい。
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